静岡県浜松市の産婦人科・女性内科の専門クリニック

子宮頸がん検診

子宮頸がん検診により進行がんを防ぐことができます

出典:日本産科婦人科学会ホームページより引用
(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/keigan.html)

子宮頸がんは、初期には全く症状がないのが普通で、自分で気づくことはできません。そのため、不正出血(特に性交時の出血)や帯下の増加などに気がついたときには、がんが進行しているということも少なくありません。

がんが進行すると、子宮を全て摘出する手術が必要になるため、妊娠・出産の可能性を失ってしまいます。また、がんが全身に転移すると命に係わる重大な問題となるため、いかに早期の段階で発見するかが重要なポイントです。

子宮頸がんは、“異形成”という、いわゆる前がん状態を経てがん化することが知られており、がんに進行する前の“異形成”の段階を検診(細胞診検査)で見つけることができます。つまり、無症状の時から定期的な検診を受けることで早期発見が可能となります。

欧米での子宮頸がん検診受診率は高く、アメリカでは、80%以上の女性が検診を受けています。一方、日本では検診受診率は25%程度にとどまっているのが現状です。

早期に発見すれば、子宮頸がんは比較的予後のよいがんであるため、特に症状がなくても、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることをお勧めします。

子宮頸がんは若年層で急増しています

子宮頸がんは近年20歳代から30歳代の若年層で急激に増加しています。

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与しており、性活動が活発な若い年代で感染の機会が増加していることが若年層での子宮頸がんの急増と関連があると考えられています。

子宮頸がん検診の方法

1.子宮頸がん検診(細胞診)について
子宮頸部の表面の細胞をブラシなどの器具で軽くこすり取るとても簡単な検査です。短時間でできる検査であり、痛みはほとんどありません。
採取した細胞は顕微鏡で観察し診断を行います。当院には日本臨床細胞診学会の認定した細胞診専門医がおり、専門性を発揮した正確な診断を行います。
細胞診結果はベセスダ分類で表記します(下記表)。ベセスダ分類でASC-US、AGC以上の方は、再検あるいは精密検査が必要となります。
図:ベセスダシステム
2.精密検査について
子宮の入口の部分から、拡大鏡(コルポスコープ)を使って疑わしい部分を狙って組織を切除する組織診断です。
検査は5~10分で終わります。子宮の入口の部分は痛みの感覚が弱いためほとんど痛みはありませんが、検査後に出血する場合がありますので、止血処置が必要となることがあります。
検査翌日に受診して頂き止血を確認します。検査結果は1~2週間後に分かります。
3.精密検査の結果について
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が発症の誘因となります。
HPVはとてもありふれたウイルスで、性交渉の経験のある女性の約80%が感染を経験します。
感染してもほとんどのウイルスは自然に消失するためがんにはなりませんが、ウイルスが消失せず感染が長く続くと、がんになる可能性が生じます。
一般的には、異形成の段階を経てから上皮内癌、浸潤癌になるまでには10年程度の長い経過があります。
軽度から中等度異形成は自然治癒することも多いのですが、高度異形成はいわゆる“前がん状態”であるため、治療または厳重な経過観察が必要となります。
細胞診や組織診の結果、あるいはHPVテストの結果も含めて、年齢や挙児の希望なども考慮したうえで治療方針を決定します。
あなた自身にとって最適な治療方法を担当医が提示しますので、不明な点がありましたらご質問下さい。
図:精密検査の結果について

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)

HPVには全部で100種類以上のタイプがあります。これらすべてが子宮頸がんの原因となる訳ではなく、これらのうち約13~15種類が子宮頸がんの原因となります。なかでもHPV 16型と18型の2種類は、子宮頸がん全体の約70%の原因となることがわかっています。

現在この16型と18型のHPV感染を予防できるワクチンが使用可能になっています。子宮頸がん予防ワクチンについては、「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)」をご覧ください。

たとえ、ワクチン接種を受けた場合であっても100%がんを防ぐ訳ではありません。ワクチンでは予防できない高リスク型HPVもあります。

早期発見と、治療のためにワクチン接種とあわせて、定期的な子宮頸がん検診を受けることが重要です。

当院での子宮頸がん検診の特徴

  • 子宮頸部の細胞が十分採取できるようブラシを用いた細胞採取を行っています。短時間でできる検査であり、痛みはほとんどありません。
  • 当院には日本臨床細胞診学会の認定した細胞診専門医がおり、専門性を発揮した正確な診断を行います。
  • 内向発育型の子宮頸部腺癌は、扁平上皮癌と比較して早期診断が難しい場合があるため、経腟超音波検査を併用することをお勧めしています。
    また経腟超音波検査を併用することで、卵巣腫瘍や子宮筋腫など比較的発生頻度の高い疾患の有無も併せて評価することが可能です。
  • 精密診断であるコルポスポープ下狙い組織診断は、症例経験の豊富な専門医が行い、また組織診断後の出血対策も十分に施すことを心がけています。
  • 高度異形成から微小浸潤癌に対して行う子宮頸部円錐切除術は、当院では日帰り手術で行います。
  • 子宮全摘術など入院が必要となる治療の場合、我々が信頼する婦人科癌治療を行い得るがん診療拠点病院に紹介します。

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